真っ赤な色とカエデの葉っぱが印象的なカナダの国旗は1965年2月15日から用いられているもの。
英語ではThe Maple Leaf Flag(メープルリーフ旗)、仏語ではL’Unifolié(一葉旗)とも呼ばれています。
英連邦王国の一つであるカナダは、1964年以前までは左上にユニオンジャック(英国旗)をあしらった旗を用いていました。1960年代前半に国民の間で、国旗のデザインを変更することについて議論が活発になり、1964年12月に下院および上院で新デザインの国旗が承認されました。1965年1月28日、カナダの女王である「エリザベス2世」によって国旗制定の宣言がなされ、2月15日より使用が開始されました。(2月15日は「カナダ国旗の日」(National Flag of Canada Day)となっています。)
ちなみに、カエデは、「サトウカエデ」と呼ばれるカナダを代表する木で、カナダの代表的な特産品の一つメープルシロップが採取される木でもあります。1700年代から、カナダのシンボルとして使われてきました。
サトウカエデの周りの白色は、雪をイメージしているといい、両側の赤は、左が太平洋、右が大西洋を表しています。メイプルリーフの12本のとげは10州と2準州とを意味しているとか。(当時はヌナブト準州は存在していませんでした。)国旗にもカナダの歴史が表れているのです。